最高に価値のあるコンセプトを提供する

モバック株式会社は2007年に創業いたしました。これまで一貫して取り組んでいるのは、提供する商品を最高に価値のあるコンセプトとすることです。我々は精密機械部品の高圧洗浄・バリ取り用の設備を提供しております。我々がこの業界に登場する前は、安価で故障の少ない設備が存在していなかったように思います。複雑な機構をしていたり、また特殊仕様の設備が多かったと思います。

このことは、お客様である大手の日本企業がグローバル化とともに海外に工場を稼動させるようになってから、特に大きな問題になったと思います。日本企業が培ってきたノウハウには非常にすばらしいものがありますが、時にしてそれらは外国企業からみると「複雑すぎる」「使いにくい」と見られることもありました。日本で認められていた技術や商品コンセプトは、外国ではそのまま受け入れるとは限りませんでした。

我々はそこに目をつけました。外国の工場で求める設備とは、「シンプルな構造」「修理しやすい設備」であると考えたのです。また発展途上にあるアジア諸国では、まだまだ高価な設備を買う余裕がない場合もありましたので「安価である」ことも重要でした。我々は、そのようなそれまで他社が見逃していた価値を提供することで、まずは中国を中心としたアジアで販売を広げることが出来ました。

近年では、日本を中心とした先進諸国にも我々のコンセプトが受け入れられてきております。外国で使用しやすい設備は結局日本でも使用しやすく他ならぬ日本企業にも大変喜ばれたのです。誰だって複雑な機構の修理はしたくありません。このことは、我々のコンセプトが広く世界中のお客様のためになると再認識させてくれました。

今年(2019年)には、全く新しいコンセプトの設備「ダブルロボット」の1号機、2号機を納入しました。今まで我々は、「シンプル、修理容易、安価」を目指していましたが、今度は全く異なる方向として、飛躍的な技術革新を目指しました。ロボットの研究は2013年ごろからスタートし2015年に一部機能を実用化し、じっくりあせらず6年ほどの年月を掛けてようやくこのダブルロボットの実用化にこぎつけました。これから世界中の方々にこの我々の全く新しい提案が「これは最高に価値のあるコンセプトだ」と評価されるように、全社員及び全取引先が一丸となって全力で取り組んで行きたいと思っております。

2019年10月2日 モバック株式会社 代表取締役 名越正生

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